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Sat.

vol.49 中央フリーウェイ

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 ユーミンの歌う「中央フリーウェイ」を初めて聞いた時、そのまんまだと思った。中央高速から見える東京競馬場やサントリーのビール工場、そしてゆるいカーブの続く道はやがてあたりに何も見えなくなり、そのまま空に続いているような、そんな気分に何度もなった。
 この歌が流行る四年程前、中央高速は私の大好きな道だった。調布のインターから神奈川に入るまでの一時間、何も考えず、ひたすらバイクを飛ばす。そして高速を下りてしばらく走ると、日曜日はいつもバイク好きのオジサン達が集ってた。その頃写真でしか見る事の出来なかった外国のバイク。ハーレーにノートン、トライアンフにBSA。イタリアのモトグッチにドイツのBMW。そんなバイクにオジサン達は気軽に乗せてくれた。その頃の私のバイクはホンダのヨンハン。互いに交換してそこらを走り回る。本当に楽しくて楽しくて、それにしてもあの頃のオジサン達は親切だった。まだ高校生だった私に平気で高価な、日本に何台もないバイクを運転させてくれた。だんだん大人がセコくなる。オジサンになった私はつくづくそう思う。
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Fri.

vol.48 山奥のBS

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 私はBSのテレビが好き、地上波のテレビを見る事はほとんど無い、今の地上波がつまらないといわれる様になったからじゃなく、ずっと前からそう。
 前に写真の仕事で山に入った事は書いたが、この民宿では地上波が入らない、テレビはあるがBSだけ、何故ってあまりの山奥で地上波の電波が届かない、だから宇宙から電波が来るBSだけが映る、それも当時はNHKの二局しか無かった。
 一つは海外のニュース専門、もう一つは日本の仏像やら哲学者の対談やら、そんな番組ばかり。これにはあきれた、新聞すら二-三日遅れて来る様な所である、テレビ以外に楽しみが無い。だのにバラエティも歌番組もドラマも一切無く、たまにあるのは古典落語ぐらい、後は全部教養番組。
 そんな所に二ヶ月も閉じ籠められれば嫌でもテレビが楽しみになる。仕方無く毎日見てると、山を降りる頃にはすっかりBS番組のファンになっていた。
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Thu.

vol.47 女の子の友達

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 東京の高校に転校して直ぐ、クラスの女の子が映画に誘ってくれた。これには本当に驚いた、特別にルックスも良く無い田舎から出て来た私をどうして誘ってくれたのかが理解出来ない、それでも嬉しくて一緒に新宿の映画館に行った。並んで映画を見、その後コーヒーを飲みながら今見た映画の話をし、一緒に電車で帰った。
 熊本の高校生だった頃、女の子と二人で映画に行く事はデートだった、つまりこちらでもそうだろうと勝手に思い違いをしていたわけだ。
 後でその女の子ともっと親しくなった頃、何で誘ってくれたのかを聞くと、私が自己紹介で映画を見るのが好きだと言ったらしく、たまたま見たい映画があって、その映画を男の子がどう見るのかを知りたかったとの事。えっ、女の子とそういう付き合いをしていいんだ、そういう付き合い方があるんだとすごく気が楽になった思いがした。
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Wed.

vol.46 バーガーとアメリカ

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 ハンバーガーを初めて食べたのはアメリカ軍の基地の売店だった。黒人のオバサンからレア、ミディアム、ウエルタンと聞かれて、何の事か理解出来ず、口でモゴモゴ、ステーキと同じく肉の焼き具合を注文するなんて知らなかったもの。その次にびっくりしたのがラップ、バーガーを包んでくれたビニール状のものをどうしていいのかわからない、まさかそれが使い捨てるものだなんて思いもしなかった。
 片手にバーガー、もう一方の手にカンに入ったコーラ、(その頃国内ではビンのコーラしかなかった)世の中になんておいしいものがあるんだろうってつくづく思った。
 それから三年後、銀座にハンバーガーのデリバリー店が出来、さらに三十年以上たって、日本中でバーガーは食べれる様になったけど、私の様にバーガーに感激し、ラップに感激する若者なんてどこにもいない。そんな私の思い出がうらやましいという若者がいたが、とんでもない、貧しかっただけだ。
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Tue.

vol.45 広い三畳

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 学生の頃、部屋の広さは四畳半が普通、三畳に住む友達も多かったし、六畳ともなれば、これはもう金持ちと思ってた。
 ある日、新しく知り合った友達のアパートに行った。共用の玄関で靴を脱ぎ階段を上って奥の部屋へ、ここまでは良くあるパターンで私のアパートも同じ、でも彼の部屋はすごかった。三畳に半畳程の台所が付いた部屋だが押入れ以外の三方に本棚がある、それも自分で作ったらしく、文庫本にピッタリのサイズになってる。天井までとどくその本棚には文庫本がびっしり、「お金も無いし、部屋もせまいから文庫本しか買わないんだ」と言ってたけど、その当時新刊から文庫になるのはそれなりに価値のある本が多かった。
 さらに驚いたのが部屋にプレーヤーもアンプもレコードもあるのにスピーカーが無かった事、そのかわりヘッドホンが三つもある。何で三つもと聞くと、音楽のジャンル別に分けてあるんだそうだ。三畳間にも無限の空間がある。限り無く広い世界感があった。
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