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Mon.

vol.94 ブルーハーツを聞いた日

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 ブルーハーツを聞いた事は無かった。初めて聞いたのは熊本の私のスタジオに東京から来た若者が一ヶ月程居候していた時。毎日私がスタジオに行くと必ずデカイ音でブルーハーツのCDが鳴っていた。
 「何、このヘタなバンド、録音も悪いし、うるさいよ」と私。「このバンドの良さが何故わからないんですか」と若者。しかししつこく何度も何度も毎日聞いてると耳が慣れてくる。そしてこう思った「こんな弱々しく、繊細で、傷つきやすく、甘えた若者が今の若者なんだ」と。
 今でもブルーハーツは若者に人気があり、カラオケでもよく歌われていると聞く。若者の心を歌っているからなんだろう。それでも私はブルーハーツもブルーハーツが好きな若者も好きではない。何故だろうと考える。高校生が学園祭で歌ってる様に聞こえるからだろうか。それでもこの二十年、ブルーハーツよりいいバンドが出たとも思えない。好き嫌いは別にして時代にはピッタリ合ったバンドだったもの。
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Sun.

vol.93 畳に出刃が

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 学校時代の友達から電話があった。二十七か八の頃で、広告代理店に勤めていた彼に会うのは本当に久しぶり。卒業すると直ぐ学校時代に付き合ってた彼女と結婚したのは聞いていたのでなんとなくうまくやってると思ってた。
 会うといきなり「田舎に帰る事にした」という。彼の実家は確か東北の方だ。「何で」と私。同じ学校で仲が良かった今の奥さんの方も知っていて、彼女はそのまま専業主婦になったそうだが、それがよくなかったらしい。
 仕事が楽しくて毎日の様に帰りは十二時頃、おまけに休日もゴルフだ接待だでほとんど家にいない。学生の時はあんなに楽しく毎日二人であちこち行ってたのに結婚したら自分だけ家の中、それで軽いノイローゼになり、最近出刃包丁を投げられたそうだ。それが畳にグサリと刺さったらしく、思わずわたしはこういった「畳で良かったじゃない、胸に刺さる話だな」と茶化すと「そうなんだよ」と寂しそうに笑った。
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Sat.

vol.92 マッコイ・ターナーのピアノ

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 マッコイ・ターナーというピアニストがいる。七十年代ものすごい人気で、専門誌の人気投票でもトップクラス。それが今では彼のレコードは百円でも売れないくらいに人気が無くなってしまった。
 私も彼の人気が高かった頃、見に行った事がある。ものすごく力強いピアノで、左手が三~四十センチも上り、そこからゴンゴンコードを弾いていく、今でも思い出に残る素晴しいコンサートだった。
 現代はピアノトリオブーム、でもそのピアノはヨーロッパ系のクラシカルなピアノでマッコイの様にアーミーでアグレッシブなピアノスタイルの人はいない。じゃあマッコイのピアノは一時の流行で、現代の目から見たらよくないのかといいうと、決してそんな事ない、ただ熱かった七十年代にフィットした彼のピアノスタイルが現代では暑苦しく、うっとうしく感じるだけ。じゃあ又、そんな時代が来て、彼の再評価はあるのか、それも無い様な気がする。なによりそんな時代が来るとは思えない。
 でも私は中古店の片隅に押しやられてる彼のレコードを買おうかな。
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Fri.

vol.91 新宿ピットインの飛び入り

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 「ウチのダンナ、キャバレーでサックス吹いてるんだけど、どうもそれだけじゃものたりないらしくて、ライブハウスに出たいっていってるのよ」友達の友達の女の人がこんな相談を持ちかけて来た。よく聞いてみるとその人はどうも「新宿ピットイン」に出たいらしい。「新宿ピットイン」といえば日本でも最高のライブハウス、出たいからといって「はいどうぞ」とはならない。物には順序がある。その頃の「ピットイン」は朝の部、昼の部、夜の部とあって、出たければ朝の部のオーディションから。
 しかしながらその人はキャバレーで仕事をしていて自分のバンドを持っていないとの事。これではオーディションも受けれない。さて困った、そこで「ピットイン」の夜の部に出ているそこそこ有名なピアニストに聞いてみた。「困ったオッサンだね、まあいいよ、オレ達が出番の時、飛び入りしてきなよ。良かったらそのまま、ダメだったら音で追い出すから。そう伝えて」そう伝えたけど、とうとうその人がピットインに来る事は無かった。
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Thu.

vol.90 サバンナRX7

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 サバンナRX7といってもよほどの車好きしか知らないと思うけど、マツダが作ったスポーツカーでロータリーエンジンというのを積んでいた。どんなエンジンだと聞かれても説明に困るが、マツダだけが作っていたエンジン、このエンジンに興味があった私はしばらく乗る事にした。
 色はハデな緑のメタリック、今でもマツダ車は緑のメタリックを時々見かけるが、RX7が最初、知り合いからは青ガエルみたいといわれた。全体的にペコンとしてカエルっぽいスタイルなのだ。乗るとハンドルが重い。パワステが付いてないのだ。おまけにスポーツカーなのでハンドルが小さくよけいに重たい。駐車の時などそうとう前から心の準備をするようになった。
 走り出すとトルクがまるで無くとても乗りにくい。おまけに私の車が古いせいか時々パンパンとものすごい音がマフラーあたりからする。それにものすごいガソリン食い。小さな車なのにリッター十キロも走らない。こんなRX7だが高速に入ると本当に素晴しい。音も無く、それこそモーターみたいにピュンピュン走った。
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Wed.

vol.89 BMW

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 しばらくの間、BMWに乗ってた事がある。その頃一番人気の高かった車で、私が買ったのはその十年近くたった中古車、この車もかなりぼろで本当に参った。何故かよくエンジンが止まる、それも信号で止った時にプスンと切れる、こんな時は本当に焦った。たまたま夜、信号で止まった事がある、後は大きなトラック、青になって走らないとものすごいクラクション、あわてて降りてエンジンがかからないというと、飛び降りて来て後から押してくれた。あっという間に反対車線の路肩まで押してくれると、そのままトラックに飛び乗り行ってしまった。その間信号は変わらなかったから、すごい力だとびっくり。
 他にもバタンとドアを閉めると、そのまま内装がボロッと取れた事もあった。アイドリングの音がやたら高く、夜など回りを気にしてさっと発進しなければならないなど扱いにくい車だったけど、一つだけ素晴しかったのが高速走行。時速百キロであんなにエキサイティングな車は後にも先にも初めて、あんなに高速走行が楽しい車は無い。さすがBMW、本当にスポーティだった。
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Tue.

vol.88 アズナブールのコンサート

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 今ではすっかり人気が無くなってしまったけど、一時期日本でもシャンソンがブームだった事がある。その中でも特に人気があったのがシャルル・アズナブール。その彼が来日するというので中野サンプラザに見に行った。
 その時は友達と二人、二人ともいつものジーンズにTシャツ、ジャンパーも着てたと思うがジャケットでは無かった。会場に着くと大きなリムジンが何台も入って来る。エッ、アズナブールクラスになるとリムジンで会場入りするのかと見てると、中から続々タキシードにイブニングの男女が降りて来る。どうもフランス大使館の人達らしい。
 コンサートが始まると前から十列程はタキシードやイブニングの男女がずらり。その後がきれいに着飾った日本人、そのずっと後の席が私達平民? アズナブールは本当に素晴しかったけど、前の席の着飾った人達が気になってあまり楽しめなかった。コンサートは行って見て楽しむだけじゃだめ、ちゃんと行く前から自分もオシャレして気分を高めてから行く、その事を教えられた。
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Mon.

vol.87 FEN

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 初めて一人暮らしを始めた時、小さなラジオを買った。ゆっくりダイヤルを回すといきなり英語の放送が入ってくる。FENだ。それまで田舎の高校生だった私はFEN、ファー・イースト・ネットワーク、つまり米軍の極東放送を知らなくて、本当にびっくりした。
 当り前の事ながら英語だけのスピーチで最新のヒット曲や少しなつかしいアメリカンスタンダードがガンガンかかる。たちまち夢中になって聞き続けた。それは初めてアメリカ軍の基地の中でアメリカンフットボールをやってるのを見た様な気持。なんだか遠いアメリカがいきなり近くになった感じ。それからは友達の車で高速を走る時など必ずFENにしてもらってた。雨の日なんか本当に行った事の無いアメリカのどこかの街を走ってる気になったもの。
 基地ナンバーを付けたアメリカ車は本当に大きかったし、ネービーブルーのアメリカンスクールのバスには金髪のバービー人形みたいな女の子が乗ってた。一九六十年代の終り、アメリカはまだまだ憧れだった。
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Sun.

vol.86 ジャズのリズム

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 私はジャズが好き。時々考える事がある、初めてジャズを聞いてから四十年以上ずっと好きなのは何故だろうって。
 音楽はリズム、メロディ、ハーモニーで成り立っている。その中でジャズの基本はフォービート。ラテンジャズとかボサノバジャズ、フェージョンにフリー、色々あるけど中心はあくまでフォービート。このフォービートというリズムがなかなか面白い。何故ってフォービートのリズムはものすごく自由。演奏するミュージシャンに対して基本さえやっとけば後は個人の自由度がとても大きい。
 ロックのエイトビートはリズムの快感はあっても個人の自由度となるとそんなにない。ましてヒップホップの打ち込みリズムになるともうベーシックトラックは作ってあるので演奏の自由などまったくない。現在ミュージシャンが集まって「せーの」で始める音楽より、カラオケみたいにあらかじめ作ってある音がベースになってる音楽に人気があるのはそれだけ世の中の自由度がなくなったからなんだろうか。
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Sun.

vol.85 傷付けたレコード

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 レコードを傷付けてしまった。それも貴重なオリジナル盤を!私は音楽好き、レコード好きだがマニアではないし、お金も無いのでオリジナル盤がそうたくさん持ってない。ちなみにオリジナル盤とはそのレコードが出た時のファーストプレス、つまりジャケット、音、共に良いとされるもの。傷付けてしまったレコードはそれ程貴重なものではなく、まあ四~五千円で買えるかなレベルのものだった。
 レコードを聞く時は少しでも良い音で聞きたいので、必ずスタビライザーをレコードの上に乗せて聞く。つまり盤を安定させるものなのだが、これがけっこう重い。手に力が無い時など、うっかりレコードの上に落としそう。そして本当に落としてしまったのだが、ゴンゴンとにぶい音がしてスタビライザーがレコードの上にころがった。「アレレ」と直ぐどれくらい傷が入ったかレコードをかけてみる。プチプチ、プチプチ音がする、でも音楽は十分聞ける。レコードでよかった。これがCDなら音が出なくなる。そしてプチプチ音は思い出になった。
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Sat.

vol.84 ヤマハのピアノ

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 ヤマハから新しいピアノが発売されたそうだ。フルコンサートグランドピアノで一千万を超えるらしい。一千万を超えるピアノは実はそんなにめずらしくはなくて、スタンウェイやベーゼンドルファーのピアノだって一千万円を超えるものはいくらでもある。
 でも私はヤマハの新しいピアノの音をすごく聞いてみたい。一流とされる演奏家の演奏で、この新しいピアノの音を聞いてみたい。音楽関係の写真を撮ってた頃、オーケストラ以外ではピアノの撮影が圧倒的に多かった。毎週の様にいろんな会場でいろんなピアノを聞く、確に演奏家によってピアノの音色は違う。当然の事ながら、それぞれの演奏家のタッチのこともあれば譜面の読み方もあって個性はあるけど、ピアノ自体が持ってる音色の個性もそうとうあった。
 ヤマハの新しいピアノはこの個性がないらしいのだ。それぞれのヤマハはヤマハの、スタンウェイはスタンウェイの、ベーゼンはベーゼンの個性的ともいえる音、それが無いらしいのだ。つまりピアニストの個性そのままの音。早く聞いてみたい。
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Fri.

vol.83 ピアノの位置

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 あるコンサート会場に撮影の為に早く入った。カメラをセットしながらステージの方を見ると、三~四人で少しずつピアノの位置を動かしている。今夜のコンサートはピアノのリサイタル、それでピアノを動かしてるのかとしばらく見ていたら、その動かし方がほんの十センチ程なのだ。そしてそのたびに少しだけ音を出し、そして又、動かしてる。何をやってるのだろうと会場を見回すと、奥の方に今日演奏するピアニストがいた。
 さかんに手を振り、前後左右の指示をしている、かと思うと急いで走って来てステージ上のピアノの音を確認している。そして又、会場の別の方に行ってピアノの位置を指示している。
 会場が違えば、ピアノが違えば、ピアノの音は全然違ってくる。だからそれぞれの会場でのピアノのベストポジションがあるのだろう。私はあらためてプロの凄みを感じていた。当然の事ながら当夜の演奏はピアノがフルに鳴っていた。
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Thu.

vol.82 レディ・ガガのライブ

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 レディ・ガガのライブをテレビで見てとても驚いた。今、一番人気、一番売れているレディ・ガガってどんなステージなんだろうと思ったらこれがマドンナのまるパクリ。私には違いが分からない。
 もう五十を過ぎたマドンナと、二十を少し過ぎたレディ・ガガが同じようなリズムで歌い同じような演出で踊る。これには本当に驚いた。マドンナのデビューは七十年代の終りか八十年代だと思うが、あれから三十年余り、こんなに時代は変わったのに、何でマドンナをパクるのだろう。
 ドリス・デイからブレンダ・リー、バーブラ・ストライザンドからリニダ・ロンシュタット。アメリカの歌姫はずっと聞いてきたが、こんなことは初めて。それぞれの時代のリズム、時代の気分を代表するからこそ、その時代のスターだったんだと思う。それなのにどうしてレディ・ガガが若いマドンナなんだろう。
 テレビの中で歌うレディ・ガガの神経質そうな顔を見ながらアメリカンポップスの終わりを思った。
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