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Sat.

vol.149 民踊のオバチャン

13.jpg
30歳を過ぎた頃、事情があって生まれ故郷の熊本へ帰る事になった。私はかなりふて腐れていた「こんな所でくすぶりかよう」と思っていたのだ。不安定ながらやっと東京で写真の仕事を始めたばかり。友達から電話が来ると、うらやましくて「なんでオレだけ、こんな目に」と、すぐ東京に帰りたかった。
 それでも仕事はしていかなければならない。私にできる事は写真をとる事くらい。仕方なく写真を始める事にした。
 ある大きな民踊の団体の歌と踊りを撮る事になった。オーケストラや合唱、オペラの写真も撮った事があったので、経験を生かせると思ったのだ。始まる前に楽屋に挨拶をしにいくと、着物を着たオバチャンが「早くこっちに来てゴハンを食べなさい」と言う。お皿にたくさんのお煮しめとおにぎり、それがものすごくおいしい。食べながら私はこう思っていた「しばらくここでやっていこう」と。私の東京へのわだかまりがきれいに消えていた。
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